改憲vs護憲を超えて

憲法改正の流れが現実的になった時に、建設的な議論ができますように

2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

国粋主義のすすめ〜新元素に湧く「日本」へ〜

headlines.yahoo.co.jp 新元素発見のニュースに湧いている日本。 その命名が「ジャポニウム」となるのが濃厚、とはいかなることか。 私たちは「ジャパン」に住んでいるのか。 断じて否。 「ニッポニウム」「ニホニウム」ではダメなのか。 日本でオリンピック…

安全保障の展望〜「中国」というリスク〜

「自衛隊は災害救助隊に改組すべし - 読む・考える・書く」というブログ記事で「日本側からバカなことを仕掛けない限り中国が攻めてくることなどないし、万一バカなことをやらかして中国と全面戦争に突入したら自衛隊では対抗できず敗戦必至」ということが書…

「十七条憲法」の精神はその後どうなったのか?

※以前の記事「リベラル・護憲・左派が抑えるべき歴史上の天王山 - 改憲vs護憲を超えて」に関連して 「日本 和 精神」などのキーワードでGoogle検索すればわかるが、日本には古来からこの「和の精神」があって、それが素晴らしいとか、それがどうだとか、いろ…

戦後歴史教育の問題点 (3)時代区分のおかしさ・その1

「旧石器時代」「縄文時代」から始まる日本史の時代区分のおかしさについては、すでに多くの人が指摘しているところであろう。 ①旧石器・縄文・弥生・古墳・・・日本列島上の広い領域に広がった文化の特徴による時代区分 ②飛鳥〜江戸・・・日本という国家の…

リベラル・護憲・左派が抑えるべき歴史上の天王山

「保守・改憲・右派」vs「リベラル・護憲・左派」という単純化した図式で日本を捉えた場合、それぞれが持っている旗印が何なのか、ということを挙げると、 ・「保守・改憲・右派」は「愛国」「国益」「国防」 ・「リベラル・護憲・左派」は「平和」「立憲」…

戦後歴史教育の問題点 (2) 「天皇」を知らない生徒たち〜新たな天皇像の欠如〜

戦後歴史教育の弱点として、皇国史観の天皇像に代わる、新たな天皇像を打ち出せていないことが挙げられる。 戦後歴史教育を受けた生徒は、天皇が何者なのかがよくわかっていないのだ。「象徴らしいけど・・・?」「よくわからない偉い人」という印象が残るだ…

護憲派が勝つための戦略〜早期の国民投票を?〜

荒唐無稽なことを言うように思うかもしれないが、さっさと憲法改正のための国民投票をやってしまった方が、護憲派に勝算がある。 護憲派が今後も頑張って改憲を先延ばしにすることは、ある程度可能だろう。 しかし、どんなに先延ばしにしたって、改憲派はチ…

憲法改正の時期〜改憲派にとっての最悪のシナリオと理想のシナリオ〜

改憲を確実に射程に入れるために、来年7月はほんとうに衆参ダブル選になるかもしれない。そのときポイントになるのは橋下の出馬、「断腸の思いで消費増税を延期する」というパフォーマンス、それから来年春の賃上げと安倍の「最低賃金1000円」。意識して対抗…

改憲のための署名、という奇妙さ

kenpou1000.org この日本会議系の団体による署名が、500万近く集まっているらしい。 こんなツイートを見かけた。 日本会議は憲法改正の国民投票早期実現を呼びかけた署名活動に445万人の署名を集めた。さらに来夏の参院選を念頭に、47都道府県に「県民の会」…

山本みずき氏のSEALDs批判へのお礼

www.news-postseven.com (イヤミではなく)山本氏は良心的な保守論客であると思っている。叩くための批判などは決してしないだろう。建設的な議論のために批判をしているはずだ。 それを踏まえ、(山本みずき氏が私のような無名人の書くこんな弱小ブログを…

日本共産党の伸び・・・しかし・・・?

安保法制の議論が始まってからの志位氏の活躍は確かに目覚しいものがある。 今までの共産党と異なり、他党との共闘を含めた柔軟な路線変更まで視野に入れた言動が目立っている。 それが共産党にとってプラスに働くかマイナスに働くかはわからない。 ただ、 …

吉野作造「対外的良心の発揮」に学ぶ

「対外的良心の発揮」というのは、『中央公論』1919年4月号に吉野作造が載せた文章である。 三・一独立運動に対して日本国内の世論があまりに朝鮮人への「良心」に欠けたものである、自己の反省がない、ということを述べたものである。 この論については、吉…