改憲vs護憲を超えて

憲法改正の流れが現実的になった時に、建設的な議論ができますように

護憲派が勝つための戦略〜早期の国民投票を?〜

荒唐無稽なことを言うように思うかもしれないが、さっさと憲法改正のための国民投票をやってしまった方が、護憲派に勝算がある。

 

護憲派が今後も頑張って改憲を先延ばしにすることは、ある程度可能だろう。

しかし、どんなに先延ばしにしたって、改憲派はチャンスをうかがって改憲への勝負に乗り出すことができる。

改憲のチャンスが消えるとしたら、それは、国民投票での敗北くらいしかない

だから、改憲派は、今がダメでも、近い将来の、最も勝てそうな時に勝負に出るはずだ。

つまり、護憲派がいくらここで頑張っても、どうせ改憲派は、勝てるチャンスが来たところで勝負するだけなのだ。

そして、きっと勝つのだろう。

 

前の記事に書いた通り、改憲派にとっての「勝てるチャンス」とは、対外的危機と人気首相が重なった時だ。そして、対外的危機を防ぐ手段はないし、人気首相になるであろう「彼」が出てくることを防ぐのも難しい。

なら、いっそのこと、大した人気でもない首相の時に勝負に持ち込んだ方が良いではないか。

しかし、あまりに人気のない首相の時では、勝負に持ち込んでもらえないだろう。

それなら、今の首相、今の東アジア情勢の時がベストではないか?

次の選挙でもし野党が大敗すれば、いよいよ改憲のチャンスだ。そこが狙い目である。

護憲派の方から改憲の是非を発議しても良いくらいだ。

議席の上では与党大勝でも、得票率では大差ない」という状況を見計らって、勝負に踏み切らせてしまえば良い。

それで勝てなければ、もともと護憲派に勝ち目などないのである。

これは、護憲派から「では、憲法を変える必要があるかどうか、国民の意見を聞いてみよう」と切り出すところに面白みがある

自分たちの信じるところに自信があるなら、そこまでやっても良いではないか。

 

・・・と机上の空論を書いてみたが、仮に「改憲護憲か」という議論を「勝ち負け」で決着つけたいのであれば、「護憲派の勝ち」のシナリオというのはそれくらいしかないのではないだろうかと思っている。

それが嫌なら、「勝ち負け」ではない決着法を考えよう