改憲vs護憲を超えて

憲法改正の流れが現実的になった時に、建設的な議論ができますように

憲法改正

憲法を守りたいなら「護憲」を捨てよう

今、日本の人々を最も苦しめているものは、労働問題・貧困である、と少なくとも私は考えている。 おそらくアメリカもそうだろう。 その結果がかつてのオバマであり、そのもっと顕著な結果がトランプ・サンダース現象である。 多くの人は変化を望んでいる。 …

護憲派が勝つための戦略〜早期の国民投票を?〜

荒唐無稽なことを言うように思うかもしれないが、さっさと憲法改正のための国民投票をやってしまった方が、護憲派に勝算がある。 護憲派が今後も頑張って改憲を先延ばしにすることは、ある程度可能だろう。 しかし、どんなに先延ばしにしたって、改憲派はチ…

憲法改正の時期〜改憲派にとっての最悪のシナリオと理想のシナリオ〜

改憲を確実に射程に入れるために、来年7月はほんとうに衆参ダブル選になるかもしれない。そのときポイントになるのは橋下の出馬、「断腸の思いで消費増税を延期する」というパフォーマンス、それから来年春の賃上げと安倍の「最低賃金1000円」。意識して対抗…

改憲のための署名、という奇妙さ

kenpou1000.org この日本会議系の団体による署名が、500万近く集まっているらしい。 こんなツイートを見かけた。 日本会議は憲法改正の国民投票早期実現を呼びかけた署名活動に445万人の署名を集めた。さらに来夏の参院選を念頭に、47都道府県に「県民の会」…

「新9条論」は好手か悪手か〜妥協するなら「勝負手」を〜

www.tokyo-np.co.jp これに対して、改憲派、護憲派それぞれからすでに様々な意見が出て、活発な議論となっている。 反対意見として鋭いのが、以下のブログである。 ・澤藤統一郎の憲法日記 » 「新九条論」は連帯への配慮を欠いた提言として有害である ・「新…

「護憲派」 🆚「改憲派」〜危機を煽るキャンペーンの競争は、中期的に見れば「護憲派」に不利に働く〜

「護憲派」は最近、「戦争法案」のキャンペーンのスマッシュヒットや、一部政治家の失言などに助けられ、一時的に安倍政権への支持率を下げることに成功した。 しかし、中期的に見れば状況は著しく不利であると思われる。勝てない戦いなのではないか、とすら…

「護憲派」は「憲法改正禁止」に拘るべきではない

自己紹介代わりに書くが、私は一応「護憲派」のつもりだ。 しかし、「日本国憲法」の一字一句を変えさせない、という意味の「護憲派」ではない。 大切なのはその一字一句ではなく、いわゆる「三大原則」を始めとする理念である。 そして、憲法が、国家権力を…

改憲をめぐる議論が不毛に終わる可能性について

安保法制をめぐる議論が噛み合ってない。 別に私は、中庸・中立を気取っているわけでもないし、左右に偏るのが悪いことだとも思っていない。 ただ、今回の議論は、あまりにかみ合っておらず、このままでは、実際に「改憲」が俎上に上がった時に、有意義な議…