国粋主義のすすめ〜新元素に湧く「日本」へ〜
新元素発見のニュースに湧いている日本。
その命名が「ジャポニウム」となるのが濃厚、とはいかなることか。
私たちは「ジャパン」に住んでいるのか。
断じて否。
「ニッポニウム」「ニホニウム」ではダメなのか。
日本でオリンピックを開催しても、なぜか五十音順ではなくアルファベット順に国々は入場し、我が国は「N」ではなく「J」の時に入場する。
この主体性のなさ。
だいたい、「日本」という国名だってそもそも情けないのだ。
中国から見て日の出の方角、という意味。
後付けで、日の神たる天照大神の子孫が統治するからだ、とか、大日如来の本国だ、とか、いろいろと言い出したようだが、平安時代の時点ですでに貴族たちもその由来をろくに把握していない始末だ。
自主憲法などと息巻く前に、自主国名からだろう。
中国から見て日の出の方角なので日本と名付けました、英語でJapanと言うらしいのでジャパンから来たと言います、でいいのか。
「葦原の瑞穂の国」でも「大八洲の国」でも構わない。
愛国心を振りかざすなら徹底してみたらどうか。
都合の良いところだけ国の誇りだ云々と言い、都合が悪いところは議論の俎上にも乗せない。
そういう御都合主義的な愛国の作法もあるのかもしれないが、薄っぺらいね。
せっかくなので、今回の新元素の命名は、「葦原の瑞穂の国」や「大八洲の国」にちなんだ名前にしたらどうか。
語呂が悪そうだというのであれば、埼玉県和光市の仁科加速器研究センターでの研究の成果だというから、「武蔵国」にちなんだ名前でもいい。
そもそも我が民族における「国(クニ)」というのは、のちの令制国レベル(あるいは郡レベルなど)の単位だったはずだ。
・・・以上、適当に国粋主義のすすめをしておく。