辺野古問題の闘い方について
実は、この夏、辺野古周辺を見学させていただいた。ゲート付近でのデモ行進の様子も近くで拝見した。その時には、デモ側も、基地側も、紳士的に振舞っており、のどかな時間が流れていた。
しかし、デモ側について気になったことがあるので、書き留めておきたい。
掛け声が、「基地移設反対」だけではない、ということ。
「基地いらない」「安保法制いらない」「9条守れ」などを織り交ぜながらの行進だったことが、とても印象的だった。
「基地は必要だと思うが、辺野古には移設しないでほしい」
「安保法制には賛成だが、辺野古への移設は反対」
「9条は改正した方がいいと思うが、辺野古への基地移設はおかしいと思う」
・・・という意見の人は、予め、このデモからは外されている、ということである。
それは、上手な闘い方であろうか。
思想は違えど、目的を同じにできる人たちがいるなら、共闘しようという動きがあってもいいのではないか。
権力に打ち勝つためには、少なくとも、「数」の力は必要だろう。
彼らの運動が支持を広げるためには、純粋に「辺野古への移設」に対する批判に絞った運動にした方が良いのではないか、と思った。
改憲系の辺野古反対派と護憲系の辺野古反対派とで共にゲート前で汗を流し、それが終わったら改憲か護憲かでわいわい議論しても良いではないか。