改憲vs護憲を超えて

憲法改正の流れが現実的になった時に、建設的な議論ができますように

「護憲派」から「改憲派」へのアドバイス

護憲派」はこのままでは、改憲の議論の際にも「戦争になる!」「徴兵制になる!」と危機を煽って国民感情に訴える戦術を取るばかりであろう。

しかし、「改憲派」としては、それがあまりに煩く感じるだろう。中国がある程度大人しくしていると、「中国脅威論」で民心を掴むことが難しく、「護憲派」の戦術はそれなりに通用するからだ。
 
そこで、敢えて「護憲派」の私から、「改憲派」にアドバイスしたい。
どうすれば国民感情が、「護憲派」の思い通りにならなくなるか、を。
 
①戦前回帰志向の強い印象の政治家を排す
「戦争」「徴兵制」などといった言葉が受け入れられてしまうのは、それにリアリティを感じさせるような言動をする政治家がいて、それも主導的な位置にいたりするからである。
戦前への回帰志向の強い政治家がいれば、また戦争を繰り返すのか、という印象を与えやすくなる。
改憲派」にとっては足手まといになるだけだろう。
さっさと黙らせるべきだ。
リアリティがなくなれば、「戦争」「徴兵制」という煽りの勢いは格段に削がれるだろう。
 
②誤魔化すような答弁をする政治家を排す
誤魔化したような(あるいは、そう見えてしまうような)答弁をする政治家がいると、何か下心を隠しているのか、と思われてしまう。
政治不信の渦巻く現代の日本において、「官僚答弁」や「逃げの答弁」では民心は掴めない。
たとえばリスクがあるなら、それを隠さずに、リスクはあるけれど、それをしないともっと酷いリスクがあるのだ、と正直に言うべきだ。
正直に言えるリーダーが出てきたら、下手すると、それだけで支持してしまう人も出てくるだろう。
 
 
この2点が満たされていて、なおかつカリスマ性のある首相と閣僚たちのもとでなら、改憲は難しくないだろう。