改憲vs護憲を超えて

憲法改正の流れが現実的になった時に、建設的な議論ができますように

十七条憲法

「十七条憲法」の精神はその後どうなったのか?

※以前の記事「リベラル・護憲・左派が抑えるべき歴史上の天王山 - 改憲vs護憲を超えて」に関連して 「日本 和 精神」などのキーワードでGoogle検索すればわかるが、日本には古来からこの「和の精神」があって、それが素晴らしいとか、それがどうだとか、いろ…

リベラル・護憲・左派が抑えるべき歴史上の天王山

「保守・改憲・右派」vs「リベラル・護憲・左派」という単純化した図式で日本を捉えた場合、それぞれが持っている旗印が何なのか、ということを挙げると、 ・「保守・改憲・右派」は「愛国」「国益」「国防」 ・「リベラル・護憲・左派」は「平和」「立憲」…

「十七条憲法」を精読する・4〜「和」と「論」を結びつける第十条の重要性〜

※前の記事「「十七条憲法」を精読する・3〜君主たる道、為政者たる道としての「和の精神」〜」の続き 最初も大切だが、最後も大切なのではないか、と思っている。 第一条は有名だが、第十七条はそれに比べて扱いが低いように思う。書き下しは次のような感じ…

「十七条憲法」を精読する・3〜君主たる道、為政者たる道としての「和の精神」〜

※前の記事「「十七条憲法」を精読する・2〜第十五条から読み解く「和の精神」〜」からの続き 「十七条憲法」は、教科書的な説明では、仏教を守ることの大切さや、臣下としての道を説いたものである。 しかし、前の記事でも書いたように、実は、君主たる道を…

「十七条憲法」を精読する・2〜第十五条から読み解く「和の精神」〜

※前の記事「「十七条憲法」を精読する・1〜「和の精神」とは何か〜」の続き 「和」とは何か、と考えながら「十七条憲法」を読み進めていくと、第十五条についての考察抜きには語れない、ということに気づく。 こんなことが書かれている。 「十五に曰く、私を…

「十七条憲法」を精読する・1〜「和の精神」とは何か〜

「聖徳太子」こと厩戸王により書かれたされる「十七条憲法」あるいは「憲法十七条」を振り返ってみたい(旧漢字は現在用いられている漢字に改めた)。 「一に曰く、和を以て貴しとし、忤ふること無きを宗とせよ」 この一文はあまりにも有名で、たとえば自由…